鶴見区今津中にある呉服店「なか裳」の紹介です。
徳庵で半世紀近く営んでおられる着物屋さん。
創業以来、地元に親しまれながら高級和服を中心に販売されておられます。

これは、なか裳オリジナルのパンフレットです。

今回、お店で大変貴重な品を拝見しました。
鎌倉芳太郎氏(1898-1983年)の作品です。鎌倉氏は「型絵染」重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定(1973年)されています。
まさに眼福!目の正月をさせて頂きました。

鎌倉氏は沖縄伝統文化の研究者の草分けで、琉球の建築、彫刻、絵画などを写真やスケッチで資料収集し、その数は7,000点にのぼるそうです。現在、現物が戦災で焼失し資料でしか確認できない貴重なものもあり大学など学術施設で保管されています。
さらに、なか裳の旦那さんとお話しているとお店の歴史を感じさせるものを見せていただきました。

五つ玉のそろばんです。普通のそろばんと玉の数が違うのがわかりますか?
このタイプのそろばんは、昔の関西の商人の間で値段交渉に広く用いられていました。今では上方落語の古典演目ぐらいでしか耳にすることはありませんね。
現在は少し文明的に電子計算機を使用されていますが。。。

1980年発売のキャノンでは初期の小型電卓です。
少し時間の旅を楽しむことができました。